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2019.10.31

ドリフト(D1/IDC)

川畑V8スープラがシェイクダウン、そして炎上・・・

VR38をも超える超絶トルク!

TEAM TOYO TIRES DRIFTの川畑真人選手がD1GPを戦っているGRスープラに搭載されるエンジンが、直列6気筒エンジンの「2JZ」からV型8気筒エンジンの「3UZ」に変更されました。

その「3UZ」エンジンはトヨタ・セルシオやレクサス・GS430に搭載されていたエンジンです。4.3リッターの排気量ですが、オーバーサイズピストンを組み込むことで、約4.4リッター仕様になっています。

東京モーターショーでV8エンジン搭載が発表された10月24日から4日後、10月28日にマシンは千葉県茂原サーキットにありました。その週末、2019D1GPシリーズ最終戦オートポリスへ間に合わせるべくシェイクダウンを行ったのです。

しかし、シェイクダウンだけあってトラブルが続発します。まずは、チェック走行直後に川畑選手がアクセルを踏み込んだ時でした。

コース上に液体を撒いてしまいます。「まさか、エンジンブローか!?」と取材班はビビったのですが、ピットへ戻った車を見て一安心しました。

ラジエターホースが抜けていました。ラジエター部分はすぐに修理できたのですが、エンジンガスケットが怪しいということで、カムカバーを開けて中のボルトをトルクレンチで締めなおします。

「さぁ走りの続きを」と思ったのですが、エンジン暖機中にエンジンルームからオイルが漏れてしまいます。

原因はカムカバーのパッキンがズレてしまっていたことでした。この修理も早々に済ませ、いよいよ走行テストの続きを・・・と思った時でした。

エンジンルームから火の手が上がります。原因は漏れたオイルがエキマニについてしまったことでした。現場にいた時田さんの迅速な消火活動で事なきを得ましたが、周りは大騒ぎでした。

こちらも大きな損傷はなく、各部のチェックを終えたところで、いよいよ走行テストの続きを行います。

徐々にエンジン回転数を上げていき、最終最後はドリフト走行でポテンシャルチェックをしました。

猛烈なトルクを感じさせる白煙。そのポテンシャルは川畑選手曰く「GT-Rに搭載されるV6、3.8リッターエンジン「VR38」よりも凄まじい」そうです。その表情は充実感が伺えます。

このマシンですが、11月2日大分県オートポリスで開催されるD1GP最終戦オートポリスで、走行はお披露目されます。また、11月30日、12月1日に茨城県筑波サーキットで行われるFIA IDCへの参戦も決定しているので、是非生でV8サウンドを体感してください。