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2019.12.18

チューニングカー

マーチ/スイフト/フィット コンパクトカー試乗@箱根

マーチ/スイフト/フィット コンパクトカー試乗@箱根 V OPT 283 ②

コスパ最高!

購入費からランニングコストまで何から何まで安い!

その上、「走る、曲がる、止まる」の三拍子揃って、楽しい!

それを兼ね備えているのが「コンパクトスポーツ」です!

今回は3社が手がけた「味付けの異なる3車種」を試乗します。

先ずはBLITZの「SWIFT RSt」。

このベース車両は1リッタのターボです。102馬力をチューニングして2リッタークラスの車を食える様に仕上げたいそうです。

企画当時、スイフト・スポーツのスポーツグレードが発売予定だったのですが、BLITZとしては「スポーツグレードをチューニングするのではなくノーマルベースを早くして楽しく走らせたい」ということをコンセプトにしていました。。

先ずはBLITZ車高調ダンパー「ZZ-R」でローダウンしてしっかり感を与えてキビキビ走れるようにしてあります。

バネレートはフロント5kgでリア3kgと柔らかめですが、ワインディングは楽しく普段もスムーズに走れます。

「パワスロ」という電子パーツを付けていて、ブーストアップとアクセルレスポンスを変えることができます。価格も6万円とリーズナブルです。

これで純正から10馬力くらいアップの110馬力くらいになります。

マフラーは4本出しの「ニュルスペックVSR」でトータル35万円くらいでチューニングできます。値段が安くてカスタマイズがしやすくて小さくて取り回しがいいです。

では箱根で試乗開始。。。

今回のテスターは、

スーパーGTのGT300クラスに出場していた佐々木孝太選手です。スーパーGTでは2005年にシリーズチャンピオンを獲ったこともあるドライバーです。

「え、ほんとに1リッター?」という加速感。
軽やかにふっと、加速すします。
足まわりはサーキット仕様と言うより街乗りローダウン仕様で、突き上げ感もなくスイフトの強みである軽さがタイヤの設置感に繋がっています。

パワスロは「おおお〜」って言う音でタービン変えたの?って20馬力くらいアップした感じで速いです。
ノーマルではちょっと物足りないところをコントロールしています。
1リッターターボで十分シビックとか余裕で食えちゃうね。

続いては、モータースポーツのDNAを受け継ぐ「MINE’S MARCH NISMO S」。

これはNISMOというブランドが付いていますが、160万円くらいで買えてしまう車です。

マインズ新倉さん曰く「私はGT-Rとか手掛けてきたのですがスポーツコンパクトといわれる小さな車が好きで、コンピューターとか足まわりをいじってもリーズナブルでインパクト的にもキビキビ走って十分魅力的な車を作るのが好きです」。

タイヤはポテンザ71Rを装着します。

足まわりにはマインズの車高調が入っています。

1600CCのコンプリートエンジンが用意されています。

140馬力以上をお約束するそうです。

ピストン、コンロッドは強化品が組み込まれています。

組み込まれているパーツはレーシングマシン顔負けのスペックを誇ります。

ノーマル下取りではない本物のコンプリート超お買い得のエンジンです。

ちなみに、このコンプリートエンジンのお値段は約60万円だそうです。

こちらも佐々木選手が箱根で試乗します。
軽さが優位なマーチは1.5リッターのNAエンジンで軽快な音がドライバーをやる気にさせて気持ちいいです。

NAエンジンなので5000回転を超えたあたりからの加速感は、ターボに無い気持ち良さがあります。ブレーキもすごく効くという感じは無いけどコーナーで踏んでも大丈夫。足まわりはしっかりしていてバンプ側でタイヤが踏ん張ってる感がいいです。ボディ剛性もしっかりあってフアフアしておらず、シフトがしっかり入って楽しいです。

最後はレースも街乗りも楽しめる「J’S RACING FIT」。

車離れの時代に若年層から楽しめる車に仕上げています。
ナンバー付きだけどサーキット仕様になっているので5000回転からパワーバンドに入ります。
街乗りできるレーシングマシンは、NAエンジンにハイコンプピストンを組み込んでいます。

サスペンションは開発中でフロント13kg、リア12kgの設定です。

フロントブレーキには純正ローターに対応した4ポッドのキャリパーキットを組み込んでいます。

燃費はリッター17kmくらいで経済的です。

3台目も佐々木選手がインプレッションします。
ブレーキが踏み込めてフロントの接地感があります。ブレーキもコントロールしやすいです。

NAエンジンなので5000回転からいい感じです。

足は柔らかめでしなやかになっていて、接地感があって安心感があります。

この車を楽しもうと思うと、ずーっと5000回転くらいをキープしていきたいですね。
それが出来れば最強です。

佐々木選手から、今回試乗した3台のまとめです。

今までのチューニングカーって大排気量で太いタイヤでガンガンパワーで走るという時代でしたが、これからは車が軽くてパワーに合わせた最少限度のチューニングで十分にドライビングが楽しめる、何よりベース車両が安くて全てがお手軽に楽しめる、これからのそんなコンパクトカーチューニングを楽しみにしています。

大排気量&大パワーがすべてじゃない! チューニングを楽しむ新たな提案をご覧ください。

 

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