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2019.12.26

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谷口ドライビングスクール 荷重コントロール編

谷口ドライビングスクール 荷重コントロール編 V OPT 242 ②

スーパーラップ新記録請負人。

数々のチューニングカーで記録を更新して、今最も速い男と呼び声高い谷口信輝。

レース、ドリフト、タイムアタックと全てをハイレベルにこなす根底には美しいドライビングと経験から導き出された独自の理論がありました。

今回はコーナーリングの肝、荷重コントロールをレクチャーします。

やって来ましたいつもの筑波サーキット、本日はここでセーフティーカーのノーマルZ34でドライビングスクールを行います。

そもそも、荷重移動とは・・・

荷重移動とはブレーキを踏むと前に荷重が来ます。逆にアクセルを踏むとリアが沈んで後ろに来るのです。

右にハンドルを切ると外側に荷重がかかります。

荷重移動は自分の車の中でボーリングの球が転がっているのをイメージするといいでしょう。

なぜ荷重移動がコーナリングで重要なんでしょうか?

荷重をかけるということは、すなわちタイヤの接地圧を上げてグリッブ力を上げるということです。

ブレーキでも荷重移動は大きく作用します。

ブレーキを踏んだままコーナーに入ると前輪に大きな荷重がかかっているのでハンドルを切ってもアンダーステアになって曲がりません。

車速を落としたい時はハンドルなるべくを切らずにまっすぐのままフルブレーキングします。

その後ブレーキを半分くらい緩めてハンドルを切っていく。それが曲げるブレーキです。

「止めるブレーキ」と「曲げるブレーキ」をうまく使い分けることが重要です。

次は荷重移動による車の「ロール」についてです。

ハンドルを切ると車はロールしますが、ロールしている状態では車は曲がっていきません。踏ん張り切った後から曲がっていくのです。

曲がらないからと言ってハンドルを切っていくのではなく、踏ん張り切るイメージを頭で考えながら曲がっていきましょう。

道具のポテンシャルを100%使い切ることも大事です。

反力のある物を反発させないことを心がけます。あちこちの反発の遊びを消して、曲がるタイミングは遊びがなくなっていくタイミングでハンドルを切っていくと100%性能を発揮できるのです。

実際の谷口が走った際の荷重の動きを見てみよう。

この走りをGとコース図を合わせて見てみると良く解ります。

まずは感じることから始まる荷重コントロール。あなたも街中で体感してみてはいかがですか?

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